廣瀬健さん/廣瀬春奈さん アワーデザイン
Happy Hour College Vol.12
📚 『まちづくりを仕事にする』出版&「シェアオフィス func」開業記念トーク&交流会
🏙️ 建築士によるまちづくり
― 廣瀬ご夫婦と一緒に「まちづくり」を知る・考える ―
「まちづくり」って気になるけど、どう関わればいいのかわからない──
そんな方にぴったりの セミナー+交流会。
実践するお二人の話を聞きながら、自分の未来もアップデート。
■ 日時・場所
📅 12月5日(金) 19:00〜20:30
(開場 18:15〜/プレ交流タイムあり)
📍 さくらガーデン(ルミエール府中1階)
🥪 フード&ドリンク付き
■ 講師
廣瀬健さん(アワーデザイン代表取締役/まちづくり府中タウンマネージャー)
廣瀬春奈さん(アワーデザイン取締役/シェアオフィス func 代表)
■ 探求テーマ
「まちづくりというお仕事」とは?
「地域共創シェアオフィス func」とは?
「建築士とまちづくり」の関係とは?
■株式会社アワーデザイン
https://hour-design.com/
■地域共創シェアオフィス func
https://func-office.jp/
■まちづくり府中
https://machidukuri-fuchu.jp/
■全国タウンマネージャー協会
https://www.jptma.net/
■Amazon書籍ページ
2025年12月5日のHappy Hour College(HHC)は「建築士によるまちづくり」をテーマに、アワーデザイン代表取締役の廣瀬健さんと同社取締役の廣瀬春奈さんを講師にお迎えしました。
廣瀬健さんには「まちづくりという仕事」について、廣瀬春奈さんには2025年11月にオープンした「地域共創シェアオフィス func」をテーマにお話いただきました。
今回のHHCは、廣瀬健さんへのインタビューが掲載された書籍『まちづくりを仕事にする』の出版記念トークイベントとしても開催されました。会場には、建築やまちのデザインに興味を持つ人、商店会の方、地域活動を推進している人など、さまざまな立場の人が集まりました。
肩書きや専門は違っても、「このまちと、これからも関わっていきたい」という想いでつながっている空気を感じました。
前半のトークでは、アワーデザイン一級建築士事務所代表取締役であり、まちづくり府中の常務を務める廣瀬健さんが登壇。
これまでの経歴や、まちづくりとの出会いについて話してくださいました。
健さんは大手企業で13年間、超高層ビルやオフィスビルの設計を担当。キャリアの転機は札幌駅前再開発プロジェクトでした。かつて車中心だった道路を、人が滞在し、イベントや日常の居場所として使われる空間へと変えていく——そんな取り組みに携わったことで、視点が大きく変わっていきました。
このプロジェクトでは、建築が完成した後の運営や使い方を担う「まちづくり会社」が設立され、設計者から運営側へと役割が引き継がれました。空間を「つくって終わり」にせず、使い続ける仕組みを整えたことが、大きな特徴です。
この経験を通して、建築のハードと、使い方や運営といったソフトの両方がそろって初めて、まちは育っていくのだと考えるようになりました。
「建物をつくって終わり、じゃなくて、その後も関わっていきたい。自分が住む府中でもできることはないか」。
その想いを胸に、2017年、独立と同時に株式会社まちづくり府中(当時は一般社団法人まちづくり府中)のタウンマネージャーに就任。現在は常務として勤務されています。
まちづくり府中の取り組みの一つとして、ストリートテラスの実践が紹介されました。
「ストリートテラス」施策は、コロナ禍をきっかけに、道路や公共空間を「人が過ごせる場所」として使い直す試みでした。飲食店の利用が減る中で、キッチンカーの出店や、テーブル・椅子を置いた滞在スペースを設け、誰もが自由に使える場として開放したのが始まりです。
当初は実験的な取り組みでしたが、利用する人が増え、少しずつ仕組みが整えられていきました。現在では出店料を設定し、その運営を地域の雇用につなげるなどして、継続的な形へと発展させています。
この取り組みは、道路を「通るための場所」から、「過ごすための場所」へと捉え直すきっかけとなり、日常の中で公共空間をひらいていく実践例となっています。
このプロセスは、大きな計画を先に描くのではなく、小さな実践を重ねながらまちの使い方を更新していく「タクティカルアーバニズム」の考え方と重なるものだと語られました。
商店会や町内会、くらやみ祭への参加など、地域の場に足を運び、顔を合わせる機会を重ねていく中で、ある時から「まちで挨拶をされることが増えた」と話す廣瀬さん。その一言を口にしたときの表情はとても穏やかで、充実している様子がうかがえました。
役職や肩書きではなく、一人の人として名前を呼ばれ、声をかけられるようになったこと。それは、まちづくりという言葉では語りきれない、確かな手応えなのかもしれません。
「制度や計画の前に、人と人との関係がある」。廣瀬さんの言葉と表情からは、まちに関わることの本質が、静かに伝わってきました。
後半は、廣瀬春奈さんから、2025年11月にオープンした「地域共創シェアオフィス func」についてお話を伺いました。
funcの名前には、「Fun & Creative(楽しく創造的に)」「街のFunction(機能)」、そして「Fuchu North Area Center」という3つの意味が込められています。以前は学習塾「多磨学院」として使われていたビルの2階にオープンし、個室オフィスとコワーキング、イベントスペースを併せ持つ空間で、まちで活動する人たちが楽しく創造的に働きながら、地域に新しい価値を生み出すことを目指しています。
「府中って、仕事もできるけど暮らしやすい。特に北口は図書館も公園もあって、静かで文化的。もっと小さなお店や事務所が増えると、街が楽しくなると思うんです」と春奈さん。
func始動の根底には、春奈さんの学生時代からの想いもあります。
「私の卒論は、大規模再開発で昔ながらの下町が全部壊されてしまった街の研究でした。住民の方にインタビューして、なぜ移転を決めたのか、そこにどんな暮らしがあったのかを聞き取りました。卒論では『大きいものを作らず、小さいものを作る』という提案をしましたが、それに近いことをやろうとしているんです」。
府中で暮らす中、小さなお店がマンションに変わっていく様子を見てきた春奈さん。
「マンションが増えることは人が増えている証拠で、いいことだと思います。でも、ちょっとしたお店での会話や、街角で面白いものを見つけることも楽しいんですよね」。
「だからfuncでは、いろんな人が集まり、交流する中で、お店や事務所を開いていく、そんな『小さなビジネスの循環』をつくりたいです」。
学生時代から20年以上、一貫して考え続けてきたテーマが今、府中駅北口で静かに動き始めています。
トークに続いて全員参加のワークショップを実施、「funcでやってみたいこと」を「個」「コ・ワーク」「交流」の3つの視点から書き出しました。
たとえば、「犬を飼っている人同士が集まれるドッグランのような場をつくれたら」という声があり、日常の暮らしに根ざした視点からの提案が印象的でした。また、「やりたい人を手伝うおせっかいチーム」という、主婦層ならではの視点も。「家庭菜園を動画で記録して、IT得意な人とコラボしたい」「植物でハンドメイド作品を作るワークショップ」など、個人の「好き」を起点にしたアイデアが次々と。
また、「子どもから高齢者まで、目的がなくても立ち寄れる場所がほしい」「散歩の途中で自然に人が交わるような場をつくってみたい」といった意見も聞かれました。ほかにも、「イベントというほど大きくなくていいので、試しにやってみる場がほしい」「一日だけ、期間限定で使える場所があると挑戦しやすい」といった声がありました。
暮らしの延長としてまちに関わってみたい、という参加者の思いが伝わってくるワークショップでした。
~参加者さとうの独り言(主観)~
お話を伺って、一番びっくりしたのは2人の行動力! 次のステップに進むためには何かを手放さないと掴めるものも掴めない…というのは分かっているのですが、健さんと春奈さん、二人ともタイミングは違えども、潔く「この先はどうなるか分からないけど、会社を辞めた」こと。
「どうなるか分からない」のに、現状を変える選択ができたお二人が本当に強く、素敵だわと、ますます好きになりました。
お二人が心血を注いでいる、府中のまちづくり。
私がはじめて府中で体験したイベントは、けやき並木通りの「キテキテ府中マルシェ」。言わずもがな、まちづくり府中さん主催のイベントです。イベント記事を書こうと思い初参加したのですが、一気に府中にのめり込むきっかけになったんですよね。こんなに素敵に地元を活かしているイベントは初めて拝見し、「私の地元も、もっとなんとかならんのか」と思った記憶があります。健さんの中に、くっきりはっきり見えているビジョンがあるから素敵なイベントになっているのだろうと思います。
そして春奈さんが引っ張っているfuncさん。もともと、「多磨学園」があった場所でのオープンというのが粋だと感動しました。コワーキング・シェアオフィスのfuncさんと、学習塾の多磨学園さん。どちらも「素敵な仲間と繋がって、社会を巻き込んでいく」スタンスが共通していて、脈々と受け継がれている府中のDNAを感じずにはいられませんでした。
このお二人には、今の府中はどう見えているんだろう。そして、見据えている府中の姿はどんなだろう。
ハード面でも、ソフト面でも仕掛けていけるお二人の姿を、ささやかながらこれからも応援していきたいと思います!
一級建築士事務所アワーデザインとコワーキングスペース・レンタルオフィス シェアオフィスfunc パートをアーカイブ公開しています
2025年11月1日新規オープンいたしました!
京王線府中駅北口徒歩6分、シェアオフィス/レンタルオフィス・コワーキングスペース、「地域共創シェアオフィス func」です。ここは、集中できる個室も、気軽に使えるコワーキングエリアもそろった、まちと一緒に育つワークプレイス。
【特長】
✅はじめやすい、安心のワークプレイス 👉法人登記や住所利用、専用ポストに対応。高速ネットでしっかりサポート
✅働き方にフィット 👉集中できる個室プランも、オープンなコワーキングスペースも
✅まちとともに育つ 👉地域とつながるイベントで出会いと共創が生まれる
\コチラ現場です~vol.5/
だいぶ出来てきた現場より、今回はゲスト:グラフィックデザイナー 浪川真則さん(WaveSunDesign)とのトーク(全3回の3回目)【収録は10/19(日)】
【コチラ現場です コンテンツ】
✅これが本題ですが、ロゴデザインについて、話しています。
✅7案も作って頂きまして、没案も含めてデザイナー自ら解説!
✅このロゴに込めた想いやコンセプトなど・・・
✅11/1ついにオープン、オープン直後の各種イベントやコワーキングデーなど